今月14日に右ひざの内視鏡手術を受け、すでに来季に向けリハビリをスタートさせている松井のトレード交渉が本格化しそうだ。来月3日から始まるウインターミーティングでは、FA市場が不況のため、トレード交渉が本格化すると予想されている。その中でニューヨークの地元、ニューズ・デー紙は25日付でヤ軍のトレード要員の1人に松井の名を挙げた。
ヤ軍は今オフはここまでロドリゲス、ポサダ、リベラらFA組の残留交渉を最優先とし、新戦力補強については控えていた。しかし、ここにきてツ軍とサイ・ヤング賞2度のエース、サンタナとの09年以降の契約延長交渉が決裂。来季で契約が切れる左腕のトレード放出が濃厚となり、先発補強が急務となっているヤ軍が獲得に乗り出すことは確実となった。
25日付のボストン・ヘラルド紙はツ軍が交換要員に若手投手と即戦力の野手を希望していると報じた。ツ軍は今季28本塁打、107打点と活躍した中堅手ハンターがFAでエンゼルスに移籍。この穴を埋めるには25本塁打、103打点の松井は最適な人材といえる。
ヤ軍の来季構想からみても、松井が交換要員となる可能性は高い。外野手は中堅のカブレラを中心に据える方針を固めており、キャッシュマンGMは左翼についても「来季の開幕、1番・左翼はデーモンが務める」と明言。右翼はアブレイユで固まっており、現時点で定位置のない主力野手は松井だけだ。松井とヤ軍との契約にはトレード拒否条項も盛り込まれているが、松井自身も「トレードも十分あり得るでしょう。監督も代わったし、チームも変わると思う。たとえ移籍となったとしても、自分がやれること、やるべきことは変わらない」と覚悟を口にしている。
気になる右ひざの術後経過は良好で「時間はそんなにかからないと思う。いい状態でキャンプに臨みたい」と来年2月の春季キャンプには万全の状態で臨める見込みだ。ヤ軍で定位置奪取を目指すのか、それとも新天地でメジャー6年目のスタートを切るのか…。30球団のGM、代理人が一堂に会するウインターミーティングでは黒田、福留らメジャー挑戦組だけでなく、ゴジラの動向からも目が離せなくなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071127-00000000-spn-spo